ステンレススクラップの種類や分別方法

ステンレスとは合金鋼の総称です。
主に鉄やクロムやニッケルなどの合金です。
耐食性に優れる合金鋼なので色々な箇所に使用されてます。
屋根材やビスやボルトやナットや機械の部品などなどです。
ステンレスくずは大きく分ければ2種類に分類出来ます。
300系と400系のステンレス屑です。
300系の代表はSUS301やSUS304やSUS316などです。
基本的に磁石の磁力に反応しません。
400系はSUS403やSUS405やSUS420などあります。
基本的に磁石の磁力に強く反応します。
スクラップ業界でステンレス屑の価値はニッケルの含有量で決まります。
例えばSUS301のニッケルの含有量は6%~8%です。
SUS316などのニッケルの含有率は10%から14%ほどです。
なかなかニッケルの含有率は分かりません。
スクラップ業界で大抵は込みで扱われてます。
逆に400系のステンレスにはニッケルは含有してません。
400系のステンレス屑は普通の鉄屑として扱われてます。
こちらでは300系と400系を分ける為に400系はクローム屑と呼ばれてます。
クローム屑とは特段に正式名称ではありません。
300系はステンレス屑で400系はクローム屑です。

炉前ステンくず

炉前ステン屑は長さや幅が1m以内のステンレス屑です。
長さや幅が1m以上ある場合には解体ステンくずになります。

解体ステンくず

解体ステン屑は長さや幅が1m以上あるステンレスくずです。
ステン製のドラム缶や浴槽や流し台や長尺物のステンレス鋼などです。
あまりにも長いものや大きなステン屑だと運賃や切断するのにコストがかかるからです。

鉄付きステンレスくず

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鉄付きステンレス屑は名前の通りに鉄などのダストが付着したステンレス屑です。
鉄などのダストが付着してるので炉前や解体よりも単価面で落ちます。
あまりにも鉄などのダスト率が高いと雑品扱いになってしまいます。
出来るだけステンレス屑に付着してる不純物は取り除いたほうが良いです。


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